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山形県川西町立吉島小学校 豊かな心を持ち 進んで学ぶ 心身ともにたくましい子ども

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29年度 学校研究

1 学校研究主題

自ら考え、学び合う子どもの育成

  ~ 活用力を育成する「吉島メソッド 2017」の深化を目指して 

2 主題設定の理由

本校の学校教育目標『豊かに感じ,生き生きと輝く子どもを育てる』を受けた重点の中に,「『確かな学力』を育てる」が挙げられている。これは,「基礎基本を確実に定着させ,自ら考え・判断し・表現する力を育てることで,絶えず問いを持ち学び続ける意欲や態度を子どもたちに育てていくこと」と言える。まさに,学習指導要領に明記されている「基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得と,それを活用した思考力・判断力・表現力の育成と主体的に取り組む態度の育成」と同じである。すなわち「生きる力の育成」そのものと言える。

 本校ではこれまでの6年間の学校研究を通して,以下の成果を得た。

それは,学び方(学びの8段階)が児童に定着し,一人一人が主体的に課題に取り組むことができるようになったことである。自分の考えを式や図,言葉を使ってまとめ,分かりやすく説明しようとする姿が見られるようになった。「既習事項を活かして試行錯誤しながら問題を解決する力」の高まりが見られる。そして,学び合いを通して新たに発見したことや友達の考えのよさを自分の言葉でまとめることができるようにもなった。また,分からないところや困っていることを素直に聞くことができる児童も増えてきた。課題解決時の困り感や切実な問いを仲間とともに解決することで,考えを深める姿も見られるようにもなってきている。

 しかし,「互いに話し合って考えを深めたり,高めたりしていく力」「2段階・3段階の思考を必要とする問題を解決する力」の育成には,まだ課題を残している。教師の指導面でも,児童にとって心から算数の楽しさ・魅力を実感できる授業づくり,相互交流を活性化し学び合いの質を上げるための教師の指導・支援のあり方,授業でねらった力が身についたのかどうかの見取り・評価といった視点では課題が残った。

 そこで,今年度も継続して研究主題に「自ら考え,学び合う子どもの育成」を掲げる。そして,サブテーマを新たに「~活用力を育成する「吉島メソッド 2016」の追究を通して~」とし,学校全体でめざす子ども像も「学んだこと(既習事項)を活用し,仲間とともに課題を解決できる子ども」と位置づける。これにより,研究主題,サブテーマ,めざす子ども像とのつながりをより明確にして学校研究に取り組み,児童の変容や成長に結びつけたい。

 研究の柱は2つである。一つは「既習事項を活用し,自ら考え,判断し,表現する力を高めるための工夫【活用力の育成】」,もう一つは「仲間とともに新しい課題を解決する力を高めるための工夫【学び合う力の育成】」である。この2つの柱を拠り所として算数科の授業改善を図り,全員で日々の共通実践・日常化を進める。

 特に,今年度は後者の研究の柱に力を入れて研究を深化させたい。「仲間とともに新しい課題を解決する力を高めるための工夫」をどのように具体化するのか。児童の活用力を高めるためには,どのような学び合う姿を求めればいいのか。課題を焦点化した研究を積み重ねることを通して,研究主題に迫りたい。

3 主題のとらえ方

「自ら考え」とは,課題解決のために,今までに習得した知識や技能(既習事項)を生かしながら,自分なりの考えを持つ子どもの姿である。

「学び合う」とは,自分の考えを発表し合うことで,友だちの考えのよさを取り入れ,さらによりよい考えに高め,深めていこうとする子どもの姿である。

<特別支援学級>

「自ら考え」とは,学習課題がわかり,教師の指示や発問を受けて意欲的に活動に取り組む子どもの姿である。

「学び合う」とは,友達や教師と進んでコミュニケーションをとる中で,自分の気持ちを表現したり,す相手を意識した言動をとったりしようとする子どもの姿である。

4 めざす子ども像

◆学んだこと(既習事項)を活用して考え,仲間とともに課題を解決できる子ども

<下学年・上学年部会>

◎学んだことをつなげたり,関連付けたりして新しい課題を解決できる子ども

意欲的に課題に取り組む子ども
(既習事項を活用しながら,何とか自分なりに解決して自分の考えを持とうとする。)
自分の考えを持ち,分かりやすく表現する子ども
  (文章,式,図や絵,言葉で表現する。)
学び合いの中で,考えを深め,高めていく子ども
(自分の考えを理由や根拠を明らかにして表現し,発表されたことを基に,よりよい考えに気づく。)

≪よりよい考え(算数のよさ)に気づかせる視点≫

やっ・・・役に立つ
ほう・・・他にも使える(一般性、発展性)
 ・・・速い(能率性)
 ・・・簡単(簡潔性、明瞭性)
 ・・・正確(正確性、的確性)

○自分の学習を振り返り,自己評価を行える子ども。

(学習のまとめを自分の言葉で書ける。)

<特別支援教育部会>
 経験したことや学んだことを思い出し,新しい課題を解決できる子ども
意欲的に課題に取り組む子ども

 (学習活動の課題が分かる。教師の発問や指示を受けて,自ら動く。)

○掲示物を見て,既習事項を思い出し使おうとする子ども

○教師の示範を見て,具体物の操作を真似することができる子ども
○ 自分から友達や教師とコミュニケーションをとろうとする子ども
  (場や相手に応じたコミュニケーションを進んで図ろうとする。)

5 研究の柱について

柱1 既習事項を活用し,自ら考え,判断し,表現する力を高めるための工夫【活用力の育成】
柱2 仲間とともに新しい課題を解決する力を高めるための工夫【学び合う力の育成】

 <特別支援学級>
柱1 既習事項を活用し,意欲的に学習や活動に取り組む力を高める工夫【活用力の育成】
柱2 自らから教師とコミュニケーションをとりながら,課題を解決する力を高めるための工夫
                                  【学び合う力の育成】

≪柱1の手立て≫
  ・既習事項の確認(学びのたね)を土台とした課題提示の工夫
  ・課題の共有(教師児童
  ・一単位時間の時間配分の適正化,重点化(自力解決の短縮,適用題を解く時間の保障)
  ・算数的な表現方法を用いたシンプルな説明と学び合い(書き言葉による表現を減らす。)
  ・単元構成の工夫(単元を貫く算数的活動の焦点化,活用力を育成する時間の重点化)
 ≪柱2の手立て≫
  ・児童の考えを深めさせるための教師の問い、揺さぶりの工夫
  ・ねらいを明確にした学び合いの形態(ペア・グループ・全体)の工夫
  ・「分からないこと」「モヤモヤしていること」を気軽に言える,気軽に聞ける関係づくりと,
    児童が互いに教え合う場(teach others)の構築
  ・ねらいを明確にした学び合いの形態(ペア・グループ・全体)の工夫
  ・指名構想につながる机間指導,学び見取りの充実

 

6 活用力を育成する「吉島メソッド 2016」のコア

 単元構成の工夫
(1)学習意欲を高める・持続させるため,単元を貫くめあてや算数的な活動を設定する。
(2)既習事項を整理し,単元の系統性を把握する。(本単元で学習する内容が既習の学習内容とどうつながり,これからさらにどのようにつながっていくかをとらえた上で指導する。)
(3)単元のどこで学び合いに力を入れるのか,その時間の学び合いのねらいは何かを明確にする。
(4)単元のどこで活用力の育成に力を入れるのかを明確に位置づける。
(単元でねらった力が付いているかを確かめる問題や,生活に結びついた問題,より思考を活性化する問題,解決のために2段階・3段階の思考が必要な問題等に取り組ませることで活用力を鍛える。)
(5)活用力を育成するための単元の指導計画を工夫する。(「おもしろ算数」の要素を取り入れた楽しく・魅力的な単元構成,「活用力up算数」を意図した単元構成,「スパイス問題」を活用した単元構成等)

一単位時間の学び方の工夫
学びのたね(既習事項の確認)
めあて(児童が自分の言葉でめあてを言える,教師と児童のめあての共有)
見通し(何を,どのように使って)
自力解決(算数的な表現(式,図,表,グラフ)でシンプルに,※時間の短縮)
学び合い(”teaching others”の構築,算数のよさ「やっほうはかせ」の活用,問題解決にこだわる学び)
まとめ(学び合いで得た,算数の原理・原則の整理)
やってみよう(適用題による獲得した学習内容の活用,友達の考えの活用)
ふり返り(本時の学習の整理,自己の変容・成長への記述等)

※上記の「吉島メソッド 2017」のコアを意識して算数科の授業改善を図る。
そして,日常の授業を充実させ,活用力を育成するための共通実践を確実に積み上げる。

 

7 研究計画

 

回数

月 日 

研  究  内  容

 4月11日  

全体会【今年度の研究の概要】

・研究主題 ・研究の方向性の確認 ・目指す子ども像 ・研究の柱

 4月27日

全体会【学校全体で取り組む事項の確認】

・指導案(形式)・学び合いの質を高める工夫・手立て  

・事前研事,事後研の持ち方  

  5月16日

事前研①(学年部会)

6月 1日(水)の提案授業

2年・5年の事前研

研修Ⅰ

「外国語活動」

5年,3年,○年,○年

 

「おもしろ算数」【教頭】

5年,○年

 

視察研修 Ⅰ

 5月27日

授業研究会① 【指導主事来校】

 2 年  阿 部 礼 子

5 年  仁 瓶 孝 嗣

6月 8日

事前研②(学年部会)

6月29日(金)の提案授業

 6年(算数)・5年(道徳)の事前研

6月29日

授業研究会②

【置賜教育事務所 計画指導訪問】

 年(算 数) 蟹 澤 秀 臣

1年(道 徳) 鈴 木 智 子

7月11日

全体会【1学期の学校研究のまとめ】

9月21日

事前研③(学年部会)

10月27日(木)の提案授業

1年・ひまわり学級の事前研

研修

「ICTを活用した授業実践」

 6年,○年,○年,○年

 石田(理科)

 

「おもしろ算数」【教頭】

○年,○年

 

視察研修 Ⅱ

10月27日

授業研究会③

年    鈴 木 智 子  

ひまわり学級 菅 道子・須貝京子

10

10月31日 

事前研④(学年部会)

11月15日(火)の提案授業  

3年・わかば学級の事前研

11

11月15日

授業研究会④ 【指導主事来校】

3 年   井 上 育 子  

わかば学級 小 林 静 子

12

11月28日 

研究の中間まとめ

・成果と課題の中間報告・整理

◎視察研修報告

13

12月14日 

今年度の研究のまとめ方の提案

・研究紀要の内容の検討,原稿の分担

・今年度の成果と課題の話し合い

14

2月15日

全体会【最終】 ※「研究紀要」製本作業

○今年度の学校研究の総括

○来年度の学校研究の方向 

 

 

8 学校研究全体構想図

学校研究全体構想図
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